あるウエブサイト運営者からメールが来た。
一時仕事上でつきあいのあったところだ。
メールからだどって、そのサイトを久しぶりに眺めたのだが、
ある記述の中に気になる部分があった。
「ブログでは表現できないことを書きませんか」。
文脈としては、ブログの内容は無責任であり、信用に欠けるし、世間知として狭い。それより、もっと広く認知されているうちのサイトに書かないかというものだった。
相手はそれをビジネスにしようとしていうようだ。
責任がない、信用に欠ける、なるほどそういう見方もあるのだろう。
しかしだ。
個人が発信する手段として、それまでのサイト構築の面倒くささを一気に解消させたブログは画期的だったし、そのおかげで世界は変わったと思う。その一点をとっても、ブログの功績は大きい。包丁は調理のためのものだが、人も刺せる。道具とはそういうものだ。一面のネガティブを見るという悪しき習慣が、彼にはあるのかもしれない。
ブログはシステム開発者のものであり、一般の人には馴染まないなどという記述もあったが、この見解に至っては、いったいどこで認識がストップしちゃってんのと思うしかなかった。
たしかに、ブログという言葉すらなく、ウェブログといってた頃は、利用者はシステムエンジニアが大勢を占めていて、記事の中身もその界隈のことがらだった。
でもさ、いま、どうみてもそうじゃないだろう。
ブログという手段を得て、僕は多くの友人を得た。
ブログから始まって、さらにSNSでもその輪が広がった。
でもそれはネット上のつきあいで、リアルじゃないだろうと思っている人も、いまだにいる。しかし、バーチャルという言葉が、僕にはあてはまらない。
バーチャルな世界なら、怪我はしないし、酒に酔わないし、胃袋も満たされない。
ブログは道具だ。気持ちを言葉に乗せて伝える道具だ。
だから、モニターの向こうには友がいる。
僕は一年かかって怪我を回復したし、仲間と酒を酌み交わすし、思いやりに満腹になる。これが現実でなければ、僕は生きていないということだ。
ブログ仲間でありSNSを開いてくれた友はいう。
「今が、人生の中でいちばん友人が多いんじゃないかな」。
おなじく退職後自転車に乗りはじめた友がいう。
「この歳で、新しい友人が出来るとは思わなかった」。
みんな現実を背負って生きている。ネットの上では、全部をさらけ出さない。
そりゃそうだし、自分のことを全部さらけ出すことがリアルな日々にあるわけもない。
悪の巣窟は、作ろうと思った奴はどこにでも作るってことだし、
道具は活かそうという使い手がいて、はじめて活かせるのだ。
コメント (6)
私もブログのおかげでいろんな友達が増えました。○○くんのお母さん、○○さんの奥さん、でなくなりました。とてもありがたいことです。
ブログがなければ、初対面の人に四の字固めされることもなかったですよね≧▽≦)
投稿者: jun | 2007年12月27日 13:35
日時: 2007年12月27日 13:35
そうきたか。なら、返し技は、インディアンですロック。
ぢゃなくて、
コ♂くんみたいな子を膝の上で抱っこできたのも、
ブログがなければでした。
投稿者: さいとう
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2007年12月27日 14:00
日時: 2007年12月27日 14:00
私もBlogのおかげで、多くの友を得ることができ、
そして、山歩きという新たな趣味も手に入れることも
できました。
また、下手な写真のモチベーションにも。
道具はあくまでもその使い方ですね。
投稿者: ジークフリート | 2007年12月27日 14:46
日時: 2007年12月27日 14:46
バーチャルでも個人的な意見でも、書いている範囲で個人的には責任持って書いているつもりですw
インプレなんかも書きますが、雑誌だってみんな個人の意見だし、スポンサーがないので俺なんか自由に書ける
誰が見ているかわからないので、それなりに気は使いますが世間のルールは守っているつもり
そういえば、某主婦に蹴られたのも良い思いでなのだ(爆)
投稿者: 潮こんぶ | 2007年12月27日 18:01
日時: 2007年12月27日 18:01
ネットで遊ぶ、ってのとネットを使って遊ぶ
の違いなのかしら?
(ウマイ表現が思いつかないです)
ワタシのネットのお手本となった方は、日記(普通のWeb)+掲示板を上手に運用されています。blogのないときから、自己表現(本文)とコミュニケーション(掲示板)の2軸がとても気持ちよく廻っていました。
そんなサイトの形式を簡単に構築できちゃうのが、blogのいいところですね。
で最後は、自己表現もコミュニケーションも、道具の性能じゃなくって、道具の使い方なのですが。
投稿者: ふぉあぁ | 2007年12月28日 06:18
日時: 2007年12月28日 06:18
ジークさん
そうでしたね。
次点者ばかりか、山に行ってテントに泊まって。
そういう広がりがもてた一年でした。
感謝です。
潮こんぶさん
公共の場のルールは、ネットだろうがリアルだろうが基本的には同じだと思います。ネットを批判的に見る人は、一部の下衆なやりとりがはびこる世界が念頭にあるのでしょうね。
ふぉあぁさん
遊ぶことがネットに終始するのか、ネットから飛び出すのか、その差でしょうか。
ネットの外に出ると我が身をさらけ出すわけですが、そこでコミュニケーションがとれないままネットに戻るなんてのが、どうもいそうですね。
投稿者: さいとう
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2007年12月28日 07:13
日時: 2007年12月28日 07:13