ようやく発売になりました。
ブータンのことを書いた本です。
『幸福王国ブータンの智恵』。
辺境に詳しい編集者のO原さんがブータンの本を作りたいということから、
今回の話ははじまりました。
最初は、資料をあさって一冊にまとめるという計画だったのですが、
そのうちに、やっぱり現地に行くべきではという機運が高まり、
ブータンに詳しい今枝由郎先生が
たまたまフランスから一時帰国されているときにお会いすることができたのも
大きな幸運のひとつでした。
そのおかげで、ブータンでの取材先までお世話いただけることになり、
強行取材を敢行したわけですが、
現地では、ブータンの初代首相にもインタビューすることができました。
海外からの取材に応じたのは、僕たちが北欧の某国に次いで二番目。
もちろん日本からの取材陣としては初めてでした。
ブータンは幸せの国といわれていますが、
その実態はどうなのか。
GNH(グロス・ナショナル・ハピネス)というお題目が
実際にどうなっているのか。
もちろん、政府関係者、知識人、町の人々、学生など、
ブータン人の話を集中的に聞いたのも有意義でしたが、
自分の目で見たこと、感じたことは、
日本で資料を眺めているだけでは到底推し量れないものでした。
そこにいるというだけで、膨大な情報が得られることを
ブータンの数日で実感したのでした。
それらを、できるだけ平坦な言葉で表すことを心がけました。
だから、あっという間に読めてしまいます。
実際、ブータンという国に難しい用語は似合わない気がします。
ずっと夢想していた国のかたちを、僕はこの国に見せられた気がしました。
世界的な経済不況の中で、経済的な観点からは貧困のレベルにあるこの国が、
こんなにも豊かだということを、この本で知っていただければと思っています。
ブータンは、経済成長だけが正義という世界とは
反対側にいて、違う生き方を提示しています。
派遣切りも、ホームレスも、生まれない国が、ブータンです。
かつて桃源郷といわれた国ですが、今でも、ひとつの理想郷です。
僕の初めての単行本です。
著者名はアスペクトブータン取材班になっていますが、
本文の執筆と使用している写真は、僕です。
よかったら、本屋さんで見てください。
大きな本屋さんに数冊、おそらく一冊くらいしか配本されていません。
平積みになっていることはまずないでしょう。
なにせ初版の部数が少ないですから。
アマゾンでも購入できます。
コメント (2)
アマゾンで購入しました。
実家の母に頼んで送ってもらう荷物に入れてもらいます。
他のブツが揃うのを待ってからなので、手元に届くのはちょっと先になります。
楽しみです。
投稿者: eriko
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2009年06月30日 14:01
日時: 2009年06月30日 14:01
erikoさん
早速お買い上げいただきありがとうございます。
早くお手元に届くといいのですが。
ちなみに、装丁者の寄藤文平さんによると、
ブータンで本を作ったらどうなるかという想定で
デザインしたそうです。
だから、タイトルのタイポグラフィーが
微妙に太さがそろっていなかったり、
「の」の位置がずれていたりしているのは
狙ってやったことみたいです。
それはそれでおもしろいなあと思っています。
投稿者: さいとう
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2009年06月30日 14:51
日時: 2009年06月30日 14:51